日本企業の評価
(2023年)

 

世界チョコレート成績表
2023

日本企業の成績

日本からは商社、原料メーカー、製造メーカー7 社と小売業社1 社の計8 社が参加しています。不二製油グループ本社が日本企業の中で最も高い評価でしたが、海外の企業には後れを取っています。
明治と伊藤忠商事はトレーサビリティ・透明性で評価カテゴリ「黄」を獲得しました。しかし、世界のカカオの 40% は「未だに追跡不能」で、森林破壊を止めるには、農場レベルまでの追跡が必要となります。
日本企業は、児童労働の問題に積極的に取り組んでいますが、その他の課題への取り組みについては評価が低くなっています。
パーム油と森林伐採に関する方針を持っていますが、カカオへもNDPE(森林破壊ゼロ、泥炭地破壊ゼロ、搾取ゼロ)SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)などの方針の拡大が必要です。

日本チョコレート成績表2023
日本チョコレート成績表2023,スマホ版

まとめ

日本企業は、少しずつ取り組みを進めて、スコアが改善されてきていますが、まだまだ海外の企業と比べると遅れていると言わざるを得ません。特にどこでどのようにカカオが作られているのかというトレーサビリティの確保ができていなので、その他の問題に対する対処も進まないのです。まずはトレーサビリティの確保をして、その他の問題の解決にも取りかかっていくことを期待して、毎年の成績表を確認していきたいと思います。